透析療法に関するスペシャリストのことを、透析療法指導看護師と呼びます。
透析療法指導看護師は、患者に透析指導を行ったり、医療チームに対してアドバイスを行ったりするのが仕事の一つです。
チームリーダーとしての役割を担っているため、透析療法指導看護師がいることでチーム全体に大きな安心感が生まれます。
また、人工透析を行う患者やその家族に向けて、生活上の指導や透析療法の説明を行うこともあるでしょう。
それでは、透析療法指導看護師になるためにはどうすれば良いのでしょうか。
透析療法指導看護師の資格を取得するには、当然ながら試験に合格しなくてはなりません。
ですが、この試験の合格率は毎年8割を超えているため簡単な資格には入るものの、受験資格を得るのが大変だと言われています。
正看護師の資格と実務経験5年以上、日本腎不全看護学会の正会員として3年以上継続で入会しなければなりません。
他にも、腎不全看護領域の実務経験が3年以上、腎不全看護領域での実践報告を3例提出することが求められます。
さらに、受験資格ポイントを30ポイント以上獲得するために、学術研究会やセミナーへの参加も必要です。
資格を取得した後も5年ごとの更新があり、5年間のうちに研究会の発表や介護実績が求められます。
このように資格取得後も細かい条件はありますが、今後高齢化社会によりさらなる重要がある資格だと言えるでしょう。
受験資格を得るまでが大変ですが、スペシャリストとして活躍したい人にはおすすめです。